コマツの経営の基本
コマツの経営の基本は、「品質と信頼性」を追求し、企業価値を最大化することです。そしてその「企業価値」とは、 我々を取り巻く社会とすべてのステークホルダーからの信頼度の総和であると考えています。信頼度を向上する ためには、企業の社会的責任を自覚して行動するとともに、「
コーポレート・ガバナンス
の充実」と「
“ものづくり” 競争力
の強化」に努めなくてはなりません。この考え方を基盤として、「ブランドマネジメント」を導入することに よって、コマツグループ社員が「企業の立場」から「お客さまの立場で考える」ように意識改革を図り、コマツグループ の体質強化と人材育成を進めていきます。
経営の基本「コマツウェイ」
「モノ作り競争力」 -強さの源泉-
本体の開発機能を有する組立工場を「マザー工場」と呼び、新機種の立ち上げやモデルチェンジ時には、開発・生産部門、サプライヤーが一体となって、徹底した品質・コスト・納期の「作り込み」を図ります。
マザー工場は同一機種を生産する「チャイルド工場」の「SLQDC」(S:安全、L:法律、Q:品質、D:納期、C:コスト)にも責任を持ち、製品のグローバルな安定供給だけでなく、モノ作り競争力の伝承に努めています。
建設・鉱山機械の生産拠点(車体工場)
需要や為替の変動、生産負荷の平準化などを勘案して最適地で生産し、クロスソーシングしています。主要コンポーネントを除く部品は、中国などのアジア諸国からコストと品質に優れた部品を調達し、全世界の工場に供給する体制をとっています。
【クロスソーシング】
同一機種を複数の工場で生産
需要・為替等市場の状況に応じ、最適な工場で生産
世界148ヶ国を210代理店の代理店網が、全世界の需要地の99%(台数ベース)をカバーしています。
鉱山機械分野では、メーカーであるコマツと直営代理店が一体となり、お客さまに密着した販売・サービスを実施しています。
コマツグループの生産・販売拠点
コマツは業界に先駆けて建設・鉱山機械のICT化を推進してきました。
建機稼働管理システム「KOMTRAX」の搭載車輌は世界累計56万台以上に達し、得られた膨大な稼働情報をマーケティングやサービスに活用しています。
また、建設現場全体をICTで有機的につなぐ「スマートコンストラクション」を推進し、労働力不足やオペレータの高齢化など、建設現場の課題を解決に取り組んでいます。
14カ国17拠点のトレーニングセンタを中心に、グローバルな人材育成に注力しています。
日本のトレーニングセンタをマザートレーニングセンタと位置づけ、全世界のトレーニングセンタをサポートしています。
お客さまの建機の稼働を止めないために、部品の供給や修理・メンテナンス等を迅速に実施できる、グローバルなプロダクトサポート体制を構築しています。
コマツグループの生産・販売拠点