研究成果の一つとして、消費者が商品やサービスに対して抱く評価は、自分自身の経験や体験、個人的な感情によって生じる「自己に基づいた評価」と、世間や身近な人々の間での評判を反映した「他人の視点に基づいた評価」の2種類に分けられることが分かりました。多くの企業は、SNSで悪い口コミが広がることで、商品の売上が落ちてしまうことを強く懸念しますが、そうした状況でも、「自己に基づいた評価」を確立している商品やサービスは、人気が低下しないという研究結果が得られました。このような耐性、すなわち、「強いブランド力」を築くためにはどうしたらよいのでしょうか。商品を長く使ってもらい、個人的な思い入れを作り上げるのは一つの戦略です。例えば学割などで若い世代の消費者に利用を促すことは有効な手段でしょう。
慶應義塾大学商学部卒業、一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。 博士(社会学)。 上智大学経済学部経営学科助教、同准教授を経て、2019年より現職。専門は、消費者心理学、マーケティング論。
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