現場でのヘビーデューティな環境を前提とした堅牢設計。建設土木重機や、生産工場、倉庫、屋外建造物、海洋上など環境要件の厳しい現場での高信頼性クライアント端末として利用を想定。米国国防総省の軍用規格(MIL-STD810G)耐振動・耐衝撃性能に準拠し、IP67の防水規格だけでなく、海上・沿岸での環境も想定し、塩水噴霧規格(ASTM B-117)にも準拠。
防水試験(IPX7)
現場ニーズ機能性
警報お知らせLED、大音量スピーカ(80dB)
屋外視認性を重視した高輝度モニタ(1000cd/m2)
幅広い動作電圧(DC 10.8V~36V)、
内蔵バッテリ(3.5時間駆動)による安定した電源供給
物理キー搭載でタッチパネル操作に不安な状況にも対応可能
パネル取付穴も装備
警報お知らせLED (イメージ)
デメリットを改善したL1 RTK-GNSS
センチメートルオーダーの測量を可能にする高精度L1-RTK GNSSモジュールを2基搭載。全地球航法衛星システム(GPS/GLONASS/Beidou/SBAS/QZSS)に対応。従来L1測位でデメリットとなっていた初期化時間、サイクルスリップからの復帰時間を大幅に改善。L1+L2測位に比べ、コストパフォーマンスの高いRTK-GNSSマシンとして利用できます。本体にLTEモジュールを搭載しているため、単体でネットワーク型RTK測位を可能にします。
初期化時間 ※1
L1、L2定点比較 ※2
サイクルスリップからの復帰時間 ※3
L1 RTK 高さ(24時間) ※4
※ 表記数値は、当社の実験によるもので性能を保証するものではありません。
※1 10回平均 HDT280: Base/Rover GPS+BeiDou 2周波: Base-VRS/Rover-L2 GPS+GLONASS
※2 L1RTK: GPS+BeiDou L1VRS: GPS+GLONASS L1+L2VRS
※3 10回平均 HDT280: Base-VRS/Rover-HDT GPS+GLONASS 2周波: Base-VRS/Rover-L2 GPS+GLONASS
※4 L1RTK: GPS+BeiDou
W-GNSS コンパス
2基のRTK GNSSにより、高精度GNSSコンパスとして動作。移動体進行方向の計測、大型構造物・作業船などの位置誘導、クレーンを搭載した特殊船・車両での先端位置の測位など、今まで複数機材(PC、受信機、無線等)で実現していたシステムを、HDT280単体で様々なシーンに活用できます。
重機など移動体の方位を計測
大型作業船誘導などで、船体の姿勢状態を計測
クレーン船の現在位置、クレーン先端の座標管理
i-construction
HDT280は、i-constructionで必要とされる産業機械・重機・各種センサーとの接続性、クラウドネットワークとの接続性を重視して設計されています。
土木施工におけるマシンガイダンス、締固め施工後の3D出来高データ計測においては、施工重機との高い接続性やオペレーターの使いやすい操作性が求められます。HDT280では、これらの機能を重機へビルトインもしくは後付けで実現できます。
LTE クラウド接続
5-band LTEモジュールを標準装備し、常時クラウド接続環境を提供。LTEは、内蔵アンテナのほか屋外アンテナにも対応し、設置自由度を拡大。さらにWi-Fi(802.11 b/g/n)/Bluetooth4.0+LEの通信機能も搭載し、あらゆるセンサー・デバイスを集約し高性能なIoTセントラル・デバイスとしてシステムに組み込まれます。
インターフェイス
・RS-232C/ RS-422/イーサネット/ CAN/ USB/ GNSS/ LTEは、すべて防水コネクタ仕様
・イーサネットはPoE出力可能により、ケーブル1本でネットワークカメラに接続など
・携帯電波が弱い設置場所でも、LTE外部アンテナ(オプション)を接続
GNSS計測アプリケーション
Smart-GPMate for HDT280は、HDT280に標準搭載されたアプリケーションです。HDT280内蔵の1周波RTK-GNSSを使用したネットワーク型RTK-GNSS(Ntrip)で簡易的な計測を行うことが可能です。計測は単点計測または逆打ち誘導の簡易計測を行うことができます。また、衛星配置や信号強度の確認もできます。