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「macOS Mojave
10.1
4、macOS High Sierra 10.13、macOS Sierra 10.12、OS X El Capitan 10.11.6(以下「macOS 10.14〜OS X 10.11」という)」に搭載のヒラギノフォントと「製品版/従来版フォント(※)」との互換性、使用上の注意点などをご説明いたします。
※
最新の「macOSバンドル版ヒラギノフォントバージョン履歴」の情報は
こちら
※製品版/従来版フォント:
弊社製品版、MORISAWA PASSPORT製品版、OS X 10.7〜10.10搭載版
Ver.7.11
macOS 10.14〜OS X 10.11搭載のPro・Stdフォントは、
濁点類の大型化
や、
OTC化によるアウトラインデータ共通化の影響
があるため、使用時にはご注意ください。
ヒラギノ明朝 Pro W6
ヒラギノ角ゴ Pro W3
ヒラギノ角ゴ Pro W6
ヒラギノ角ゴ Std W8
ヒラギノ丸ゴ Pro W4
OS X 固有
ヒラギノ角ゴシック W0
Ver.8.20
製品版/従来版フォントはありませんので、macOS 10.14〜OS X 10.11の環境のみでご使用ください。
ヒラギノ角ゴシック W1
Ver.8.20
ヒラギノ角ゴシック W2
Ver.8.20
ヒラギノ角ゴシック W3
Ver.8.21
ヒラギノ角ゴシック W4
Ver.8.20
ヒラギノ角ゴシック W5
Ver.8.20
ヒラギノ角ゴシック W6
Ver.8.20
ヒラギノ角ゴシック W7
Ver.8.00
ヒラギノ角ゴシック W8
Ver.8.20
ヒラギノ角ゴシック W9
Ver.8.01
△
:一部互換性がありません。使用する際は、ご注意ください。
※1:
macOS 10.14〜OS X 10.11
上ではバージョンを確認することができません。
・OS X 固有フォント
macOS 10.14〜OS X 10.11に搭載のヒラギノフォントは、視認性向上を目的として、仮名文字の濁点・半濁点が大きくなっています。そのため、製品版/従来版フォントで作成したデータをmacOS 10.14〜OS X 10.11に搭載のヒラギノフォントで開いた場合(またはその逆)、濁点・半濁点のデザインが変わります。また、Adobe InDesign CC/CSや、Illustrator CC/CSなどで、文字間のカーニングを「オプティカル」に設定していると、文字詰めが変化し組体裁が崩れる場合があります。
なお、macOS 10.14〜OS X 10.11に搭載のヒラギノフォントは同じ仕様になっているため、macOS 10.14〜OS X 10.11間でのデータのやり取りでは本不具合は発生しません。
▼ 濁点類の大型化の例 ▼
・Proフォント、Stdフォント
製品版/従来版フォントでは、Pro・StdフォントとProN・StdNフォントはそれぞれ独立したフォントファイルとして構成されていますが、macOS 10.14〜OS X 10.11搭載のヒラギノフォントは、フォントファイルサイズの圧縮を目的としてOpenType Collection化(OTC化)が行われ、フォントごとに1つのフォントファイル(ファイルの拡張子は.ttc)にまとめられ、フォントテーブルやアウトラインデータが共通化されています。その結果、アウトラインデータはProN・StdNフォントのものに統一され、Pro・Stdフォントはそちらを参照するよう変更されました(※)。
製品版/従来版のPro・Stdフォントは制作時期が古く、ProN・StdNフォントのアウトラインデータとは一部の文字(Adobe InDesign CC・Illustrator CCの字形パレット「プロポーショナル字形」から入力できる文字)の文字幅にわずかな差異があります。これらの文字を使用していると、文字詰めが変わる場合がありますので、ご注意ください。
※この変更によるJIS2004字形とJIS90字形の使い分けへの影響はありません。