経済政策学科では社会の動きと経済に関する知識を幅広く学ぶとともに、政策を実行した場合の効果や影響を予測する「政策分析」の手法も重視しています。「課題先進国」と言われ、少子高齢化、地域の過疎化、エネルギーの供給問題など、世界に先例のない問題に直面している日本にとって、政策の結果を予測する手法は欠かせないのです。
政策を立案し実行するのは政府や自治体ですが、政策を決定するのは国民であり、政策を的確に分析する能力は一人一人に求められています。
食の安全を、どこまでも追いかける。
スーパーのレジで、牛肉のパックに貼られたバーコードを「ピッ」と読み込む。この作業は、ただ値段を入力しているのではなく、実は食の安全を守るための「政策」なのです。バーコードには、その牛が生まれた牧場、食べていた餌の種類、食肉に加工された場所、そして店頭に並ぶまでの流通ルートなどが記録されています。これは、「トレーサビリティ」と呼ばれる情報システムで、万が一、食中毒などが起きた場合に、その生産元や流通経路をすばやく特定し、商品の回収や原因究明に役立てる仕組みです。
トレーサビリティが導入された背景には、社会問題となった牛肉のBSE(狂牛病)問題があります。食の安全性や信頼性を回復するため、国の「政策」によって、国産牛肉の生産履歴情報の管理・公開が義務付けられました。トレーサビリティは、食の安全を確保し、消費者の健康を守ると同時に、生産者や流通業者、さらには日本の農業や食文化そのものを守る「農業政策」であり「経済政策」でもあるのです。
このように、農業の在り方を政策の視点から考えるのも、経済政策学科の学び。「農」を切り口に、環境保全や地域振興、食料安全保障、国際問題など、さまざまな問題に触れてみませんか?
世間で注目を集める最新のトピックを授業内で扱うことが多く、興味をもって学びに取り組むことができます。新型コロナウイルス感染症の拡大や、ロシアによるウクライナ侵攻が世界経済にどのような影響を与えたかなど、ニュースに目を向けるようになりました。
経済政策学科
中山 俊平さん
大学案内2025より
将来の選択肢を狭めず幅広く学べる学科を探していたところ、必修科目が少なく、自分が興味のある分野を積極的に学ぶことができるカリキュラムを用意している本学科に引かれ進学しました。1年次で多くの経済学分野を学ぶことができるので、2年次以降からはより興味を持った分野を掘り下げて学ぶことができました。
経済政策学科
成澤 拓巳さん
大学案内2024より
必修科目が少なく、自分が興味のある分野の授業を積極的に選択できることや、少人数で質の高い授業を受けられることに魅力を感じて本学科に進学しました。最初は経済学に対して漠然としたイメージしかもっていませんでしたが、実例を挙げたわかりやすい授業を受けるうちに、実生活が経済学と密接に関わっていることに気づかされました。
経済政策学科
上原 みなみさん
大学案内2023より
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