生活習慣病の温床・肥満急増!
日本人の肥満の割合は、男性が約29%、女性が約20%となっており、
男性では30才代で4人1人が、40〜50才代で3人に1人が肥満と推定されています。(「厚生労働省(国民栄養調査)」)
肥満の中でも特に内臓に脂肪がつくと生活習慣病を引き起こし動脈硬化を進めることが分かっています。
肥満かどうかを知ろう
身長と体重から見た方法。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
<基準値>
18.5未満・・・やせ 18.5〜25未満・・・普通 25〜30未満・・・肥満1度
30〜35未満・・・肥満2度 35〜40未満・・・肥満3度 40以上・・・肥満4度
体の中の脂肪の割合が出ます。
機器に乗って測定しますが、いくつか種類があり、その機器の標準値で判定しましょう。
おへその高さでお腹周りを測ります。
メジャーが水平に巻かれているかを確認して測りましょう。
<基準値>
男性・・・85cm以上、女性・・・90cm以上
※男女とも腹部CT画像の内臓脂肪面積が100c�に相当
※体重が重くても筋肉や骨が多い場合は肥満ではなく、体脂肪の割合が多い場合肥満といいます。
気をつけたい内臓脂肪型肥満
一般的に内臓脂肪が多くつくタイプの肥満は男性に多く、りんごのようにお腹の周りだけが出ているのが特徴。外見上はさほど太っていなくても、実際は内臓の周辺に脂肪がたまる場合もありますのでご注意下さい。この内臓脂肪が動脈硬化の進展に深く関係しています。
内臓脂肪を減らしたい方はこちら
なぜ太ってしまうのだろう
肥満の原因は、代謝障害などの病気によるものもありますが、ほとんどがエネルギーの摂りすぎ、運動不足です。また基礎代謝(※注1)は、40歳を過ぎると低下し、日常の運動量も少なくなりがちなので、食べ過ぎなくとも太りやすい条件がそろいます。
〔※注1〕何もしない状態での生命の維持に必要なエネルギーの消費量をいう。
ほとんどがエネルギー消費量(動く)より摂取量(食べる)の方が多くなることで肥満になります。
運動や生活活動のエネルギー消費量チェックは
こちら>>>
肥満を放っておくとどうなるの?
摂りすぎて余ったエネルギーは中性脂肪となって脂肪細胞に備蓄されます。
内臓の脂肪細胞は次第に大きくなり様々な物質が分泌されます。
インスリンが効きにくくなる、血栓を作りやすくする、血圧を上昇させるなど糖尿病、脂質異常、高血圧になりやすくなります。
さらに、動脈硬化を予防する物質が分泌されにくくなり、動脈硬化を急激に進めてしまうことになります。
その他にも、肥満は痛風、脂肪肝、睡眠時無呼吸症候群、腰痛、関節痛にもなりやすいので注意しましょう。