ヨーロッパの人はリンゴが大好きで、イタリア人もリンゴ好きです。子どものおやつや、食後のデザート、お菓子、そしてときには料理の材料としてリンゴが大活躍します。中でも、イタリア北東部に位置する、トレンティーノ=アルト・アディジェ州の「ストゥルーデル」(薄く伸ばした生地でシナモン風味のリンゴをくるくると巻き込んだ焼き菓子)はとても有名ですが、今回はそんなストゥルーデルの陰に隠れてとても地味ではありますが、一般の家庭のマンマの手作りおやつとして今も変わらぬ人気のある、リンゴのフリッテッレをご紹介します。私もイタリア修行中、共に働くイタリア人の友人のお母さんに作っていただいた、とても思い入れのある一品です。
妻形健司シェフ
静岡県静岡市に生まれる。東京で学生時代をすごした後、イタリア料理の世界へ入る。
麻布台(Restaurant CHIANTI)をはじめ、麻布十番(la Brianza)など都内数店のイタリア料理店にて修行を重ね渡伊。
イタリア全土を周遊しトスカーナ、ウンブリア、プーリア各州の星付きレストランを中心に約2年の修行をした後、帰国。
帰国後、再び麻布十番(la Brianza)を経て、目黒に『Animo felice』を開店。2016年11月に代々木上原に移転しリニューアルオープン。