漢の初代皇帝・劉邦の跡継ぎ問題に巻き込まれ、親を失い伯父のもとで育った雲汐は母親と同じ宮廷に入ることに。
そこで劉邦の息子、劉盈に気に入られた雲汐だが、皇太后の手先として名を変え、右腕となる雪鳶と共に代国に送り込まれる。
そこで劉盈の腹違いの代王・劉恒の寵愛を得るも、王の腹心である将軍・周亜夫には漢のスパイと疑われてしまう。
劉恒の深い愛情にスパイとしての立場と愛の間で苦しむ雲汐と雲汐を忘れられない劉盈。
皇太后の死後、雲汐は漢の皇帝となった劉恒を支え、宮廷の覇権争いに巻き込まれながらも国を守り生きていく。
愛する人を守るため、国を守るために生き抜いた、美しくも強い女と彼女を愛した二人の皇帝の物語。
●4代に渡り繰り広げられる女の争い。壮絶な運命を描く宮廷スパイ・ラブストーリー!
●韓流にはない魅力満載!華流美男美女発掘ドラマ!!
・韓流版大奥を凌ぐ、複雑に絡み加速する宮廷愛憎劇。二人の皇帝と一人の妃の愛の三角関係と側室とのバトル!!
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●中国上海TV視聴率1位に輝いた歴史ドラマ。人気に火が付き、スピンオフとなる「美人天下」も制作!
●『中国三大悪女』の一人、高后・呂雉の横暴も見どころ。
日本語字幕放送・全40話
前漢書記の長安。高祖の正室呂雉にとっては側室薄姫の存在が疎ましい。
呂雉は息子劉盈(後の恵帝)の世継ぎとしての地位を安泰とするため侍女の莫離と画策し、薄姫・劉恒(後の文帝)母子の暗殺を企てる。これに気づいた薄姫は呂雉の魔の手を逃れるために、劉恒とともに宮を離れ封地代国に隠居する。
2人の争いに巻き込まれた劉恒の乳母田香怜は娘杜雲汐と共に宮廷から逃げだすが、そんな2人の背後に呂雉の放った追手がせまる。
数年後。雲汐は、叔父田大業の家で叔母にこきつかわれながらも気丈で優しい女性に成長。縁談もまとまるが、婚約者は結婚式の直前に殺されてしまう。
疫病神扱いされた雲汐は、これまでの生活との決別を決意。呂雉の息子劉盈の皇帝即位のお祝いに送られる宮女として、宮廷に向かう船に乗り、ここで生き別れた妹轟慎児を再会する。
呂家の覇権を強固としたい呂雉は、長女魯元公主のまだ幼い娘張嫣を皇后と据える。
呂雉は偶然出会った雲汐の聡明さに目をつけ、役に立つのではと考える。
張嫣が雲汐を慕っていることを利用し、張嫣の世話係を申しつける。陛下の寵姫になることしか頭にない慎児は、そんな雲汐に激しく嫉妬する。
一方、劉盈と張嫣の間に一日も早く世継ぎの生まれることを切望する呂雉は、劉盈が寵愛する側室李美人を疎ましく思う。折しも李美人が懐妊するが、彼女に間者の疑惑を抱いた呂雉はある決断をする。
皇帝劉盈は、李美人が間者の疑惑をかけられ暗殺されたことに深く傷つき、母呂雉に皇帝の地位より愛するひとと平穏に暮らす幸せがほしいと訴えるが、皇位を与えるために自分がどれだけ尽くしてきたかわからない息子に憤慨する呂雉にその心は通じない。
劉盈は側室との虚しい遊びに興じることでそんな母に反抗しようとする。そんな折、側室の周采女が懐妊。憤り処分しようとする呂雉に雲汐は咄嗟にある提案をする。
懐妊を装う皇后張嫣に花火遊びをさせたことで雲汐は呂雉から激しく叱責される。
事実を知る宮女は処分され、雲汐は慎児も殺されたと思い絶望と自責の念にかられる。周采女は息子劉恭を出産。病に倒れすっかり士気を失った劉盈に代わり政事を摂る呂雉は劉恭を皇太子に冊立し、自らは太皇太后となる。
一方、宮廷での生活に絶望する劉盈にとって、雲汐が唯一の心の安らぎになっていた。同じ頃、代国では劉恒が皇太子に冊立される。
代国視察から戻った呂禄は、劉恒の放蕩ぶりに代国は恐れるに足らないと報告するが、呂太皇太后は即断は禁物とたしなめる。使者として長安にやってきた代国の将軍周亜夫は、呂禄の新妻素門と接触。疑われた素門は身の潔白を晴らすためと自害する。周亜夫は彼女の遺体から漢の兵府を得、漢軍を撹乱することに成功する。
一方、宮廷では、劉盈と雲汐の密会が露見する。激怒した太皇太后は杜雲汐に賜死を命ずる。
太皇太后の密令により竇漪房と名を変えた雲汐は、太皇太后が代王劉恒に送る宮女の1人として代国に入る。侍女の雪鳶と共に、間者として代国の情報を送るとともに代王の心を惑わし代国の政事を混乱させることが彼女の任務だ。
宮女の中には、代国が長安に送っていた間者であり、周亜夫の妹の周子冉の姿もあった。代国での最初の仕事は、太皇太后が王妃として送り込んだ間者青寧に会うことであったが、青寧の態度はつれない。
竇漪房は代王劉恒の心を掴むことに成功する。それはもちろん間者としての任務として始まったことであったが、劉恒の深い愛情に漪房の気持ちも揺れ始める。同じ頃、雪鳶もまた、代国将軍の周亜夫への想いに揺れていた。
一方、宮女の中の間者の存在を疑う劉恒らは罠をかけることを計画する。そんな中、夜ごと聞こえる歌声を探っていた雪鳶は、声の主が青寧であることをつきとめ、竇漪房は中秋節に密かに青寧と会うことを画策する。
竇漪房を愛するだけでなく、その聡明さにも一目をおく劉恒王は、朝議の場にも漪房を同伴し大臣らの不評を買う。息子劉恒にとって公私ともに存在感を増す漪房は薄姫にとっても目障りな存在となり、何としても王妃に王子を産ませようと策を弄す。
その頃、長安では、呂太皇太后が、劉盈の逃亡を知る慎児を劉盈の夫人に冊し殉死させようとする。太皇太后の思惑に勘付いた慎児は呂禄を懐柔しようとするが...。
代国の王劉恒は匈奴との国境への視察に竇漪房を伴う。視察に同行した周亜夫と雪鳶はともに、相手への愛情と疑心の間で揺れ、牽制しあっていた。そんな中、馬取引の交換条件として馬商人に嫁ぐことになった雪鳶。漪房は劉恒との愛のために止む無くこれを黙認するが、間一髪のところで周亜夫が雪鳶を助け出す。
一方、視察に同行したことで漪房はますます薄姫の不評を買う。拝謁さえ許されない漪房は劉恒の前で倒れてしまう。