os.system
os.spawn*
これらのモジュールや関数の代わりに、subprocess
モジュールをどのように使うかについてを以下の節で説明します。
PEP 324 -- subprocess モジュールを提案している PEP
利用可能性: Emscripten でなく、WASI でもないこと。
このモジュールは WebAssembly プラットフォーム wasm32-emscripten
と wasm32-wasi
では動作しないか、利用不可です。詳しくは、WebAssembly platforms を見てください。
サブプロセスを起動するために推奨される方法は、すべての用法を扱える run()
関数を使用することです。より高度な用法では下層の Popen
インターフェースを直接使用することもできます。
subprocess.run(args, *, stdin=None, input=None, stdout=None, stderr=None, capture_output=False, shell=False, cwd=None, timeout=None, check=False, encoding=None, errors=None, text=None, env=None, universal_newlines=None, **other_popen_kwargs)
args で指定されたコマンドを実行します。コマンドの完了を待って、CompletedProcess
インスタンスを返します。
上記の引数は、もっともよく使われるものだけ示しており、後述の よく使われる引数 で説明されています (そのためここではキーワード専用引数の表記に省略されています)。関数の完全な使用法を説明しても大部分が Popen
コンストラクターの内容と同じになります - この関数のほとんどの引数は Popen
インターフェイスに渡されます。(timeout、input および check は除く。)
capture_output を true に設定すると、stdout および stderr が捕捉されます。 このとき、内部では stdout=PIPE
および stderr=PIPE
に設定された Popen
オブジェクトが自動的に作られます。なお、stdout または stderr 引数を capture_output と同時に指定することはできません。両者をまとめてひとつのストリームとして捕捉したい場合は、capture_output を指定するのではなく、stdout=PIPE
and stderr=STDOUT
を指定してください。
A timeout may be specified in seconds, it is internally passed on to
Popen.communicate()
. If the timeout expires, the child process will be
killed and waited for. The TimeoutExpired
exception will be
re-raised after the child process has terminated. The initial process
creation itself cannot be interrupted on many platform APIs so you are not
guaranteed to see a timeout exception until at least after however long
process creation takes.
引数 input は Popen.communicate()
を経由し、サブプロセスの標準入力に渡されます。これはバイト列であるか、(encoding
もしくは errors
が指定されているか、text
引数が true である場合は) 文字列でなければなりません。この引数が指定されると、内部で Popen
オブジェクトが stdin=PIPE
で自動的に作成され、引数 stdin は使用されません。
check に真を指定した場合、プロセスが非ゼロの終了コードで終了すると CalledProcessError
例外が送出されます。
この例外の属性には、引数、終了コード、標準出力および標準エラー出力が捕捉できた場合に格納されます。
encoding または errors 引数が指定されるか、text 引数が true である場合、stdin, stdout および stderr のためのファイルオブジェクトはテキストモードでオープンされます。 その際には指定された encoding および errors が使われるか、デフォルトの io.TextIOWrapper
になります。universal_newlines 引数は text 引数と等価であり、後方互換性のために提供されています。そうでない場合、デフォルトでこれらのファイルオブジェクトはバイナリモードでオープンされます。
env が None
以外の場合、これは新しいプロセスでの環境変数を定義します。デフォルトでは、子プロセスは現在のプロセスの環境変数を引き継ぎます。 Popen
に直接渡されます。あらゆるプラットフォームで os.environ
のように文字列から文字列へ、またPOSIX プラットフォームにおいては os.environb
のようにバイトからバイトへも、定義すること出来ます。
>>> subprocess.run(["ls", "-l"]) # doesn't capture output
CompletedProcess(args=['ls', '-l'], returncode=0)
>>> subprocess.run("exit 1", shell=True, check=True)
Traceback (most recent call last):
subprocess.CalledProcessError: Command 'exit 1' returned non-zero exit status 1
>>> subprocess.run(["ls", "-l", "/dev/null"], capture_output=True)
CompletedProcess(args=['ls', '-l', '/dev/null'], returncode=0,
stdout=b'crw-rw-rw- 1 root root 1, 3 Jan 23 16:23 /dev/null\n', stderr=b'')
バージョン 3.5 で追加.
バージョン 3.6 で変更: encoding と error が引数に追加されました。
バージョン 3.7 で変更: universal_newlines 引数のよりわかりやすい名前として、text 引数が追加されました。capture_output 引数が追加されました。
バージョン 3.11.3 で変更: shell=True
のときのWindowsシェル検索順序を変更しました。カレントディレクトリと %PATH%
は、 %COMSPEC%
と %SystemRoot%\System32\cmd.exe
に置き換えられました。これにより、 cmd.exe
という名前の悪意のあるプログラムをカレントディレクトリにドロップしても、動作しなくなりました。
stdout
子プロセスから補足された標準出力です。バイト列、もしくは run()
でエンコーディングが指定された場合、エラーの場合、text=True が指定された場合は文字列です。標準出力が補足できなかったら None
になります。
プロセスが stderr=subprocess.STDOUT
で実行された場合、標準出力と標準エラー出力が混合されたものがこの属性に格納され、stderr
は None
になります。
subprocess.DEVNULL
Popen
の stdin, stdout, stderr 引数に渡して、標準入出力を os.devnull
から入出力するように指定するための特殊値です。
バージョン 3.3 で追加.
exception subprocess.TimeoutExpired
SubprocessError
のサブクラスです。子プロセスの終了を待機している間にタイムアウトが発生した場合に送出されます。
cmd
子プロセスの生成に使用されるコマンド本文。
exception subprocess.CalledProcessError
SubprocessError
のサブクラスです。check_call()
または check_output()
、 check=True
であるときの run()
、によって実行されたプロセスが非ゼロの終了ステータスを返した場合に送出されます。
returncode
子プロセスの終了ステータスです。もしプロセスがシグナルによって終了したなら、これは負のシグナル番号になります。
よく使われる引数
幅広い使用例をサポートするために、Popen
コンストラクター (とその他の簡易関数) は、多くのオプション引数を受け付けます。一般的な用法については、これらの引数の多くはデフォルト値のままで問題ありません。通常必要とされる引数は以下の通りです:
args はすべての呼び出しに必要で、文字列あるいはプログラム引数のシーケンスでなければなりません。一般に、引数のシーケンスを渡す方が望ましいです。なぜなら、モジュールが必要な引数のエスケープやクオート (例えばファイル名中のスペースを許すこと) の面倒を見ることができるためです。単一の文字列を渡す場合、shell は True
でなければなりません (以下を参照)。もしくは、その文字列は引数を指定せずに実行される単なるプログラムの名前でなければなりません。
stdin, stdout and stderr specify the executed program's standard input,
standard output and standard error file handles, respectively. Valid values
are PIPE
, DEVNULL
, an existing file descriptor (a positive
integer), an existing file object with a valid file descriptor, and None
.
PIPE
indicates that a new pipe to the child should be created.
DEVNULL
indicates that the special file os.devnull
will
be used. With the default settings of None
, no redirection will occur;
the child's file handles will be inherited from the parent.
Additionally, stderr can be STDOUT
, which indicates that the
stderr data from the child process should be captured into the same file
handle as for stdout.
If encoding or errors are specified, or text (also known as
universal_newlines) is true,
the file objects stdin, stdout and stderr will be opened in text
mode using the encoding and errors specified in the call or the
defaults for io.TextIOWrapper
.
stdin については、入力での行末文字 '\n'
はデフォルトの行セパレーター os.linesep
に変換されます。stdout と stderr については、出力での行末はすべて '\n'
に変換されます。詳細は io.TextIOWrapper
クラスのドキュメントでコンストラクターの引数 newline が None
である場合を参照してください。
If text mode is not used, stdin, stdout and stderr will be opened as
binary streams. No encoding or line ending conversion is performed.
バージョン 3.6 で追加: encoding と error がパラメータに追加されました。
バージョン 3.7 で追加: universal_newlines の別名として、text 引数が追加されました。
ファイルオブジェクト Popen.stdin
、Popen.stdout
ならびに Popen.stderr
の改行属性は Popen.communicate()
メソッドで更新されません。
shell が True
なら、指定されたコマンドはシェルによって実行されます。あなたが Python を主として (ほとんどのシステムシェル以上の) 強化された制御フローのために使用していて、さらにシェルパイプ、ファイル名ワイルドカード、環境変数展開、~
のユーザーホームディレクトリへの展開のような他のシェル機能への簡単なアクセスを望むなら、これは有用かもしれません。しかしながら、Python 自身が多くのシェル的な機能の実装を提供していることに注意してください (特に glob
, fnmatch
, os.walk()
, os.path.expandvars()
, os.path.expanduser()
, shutil
)。
バージョン 3.3 で変更: universal_newlines が True
の場合、クラスはエンコーディング locale.getpreferredencoding()
の代わりに locale.getpreferredencoding(False)
を使用します。この変更についての詳細は、 io.TextIOWrapper
クラスを参照してください。
shell=True
を使う前に セキュリティで考慮すべき点 を読んでください。
これらのオプションは、他のすべてのオプションとともに Popen
コンストラクターのドキュメントの中でより詳細に説明されています。
Popen コンストラクター
このモジュールの中で、根底のプロセス生成と管理は Popen
クラスによって扱われます。簡易関数によってカバーされないあまり一般的でないケースを開発者が扱えるように、Popen
クラスは多くの柔軟性を提供しています。
class subprocess.Popen(args,
bufsize=- 1,
executable=None,
stdin=None,
stdout=None,
stderr=None,
preexec_fn=None,
close_fds=True,
shell=False,
cwd=None,
env=None,
universal_newlines=None,
startupinfo=None,
creationflags=0,
restore_signals=True,
start_new_session=False,
pass_fds=(),
*,
group=None,
extra_groups=None,
user=None,
umask=- 1,
encoding=None,
errors=None,
text=None,
pipesize=- 1,
process_group=None)
新しいプロセスで子のプログラムを実行します。POSIX においては、子のプログラムを実行するために、このクラスは os.execvpe()
のような挙動を使用します。Windows においては、このクラスは Windows の CreateProcess()
関数を使用します。Popen
への引数は以下の通りです。
args はプログラム引数のシーケンスか、単一の文字列または path-like object でなければなりません。デフォルトでは、args がシーケンスの場合に実行されるプログラムは args の最初の要素です。args が文字列の場合、解釈はプラットフォーム依存であり、下記に説明されます。デフォルトの挙動からの追加の違いについては shell および executable 引数を参照してください。特に明記されない限り、args をシーケンスとして渡すことが推奨されます。
For maximum reliability, use a fully qualified path for the executable.
To search for an unqualified name on PATH
, use
shutil.which()
. On all platforms, passing sys.executable
is the recommended way to launch the current Python interpreter again,
and use the -m
command-line format to launch an installed module.
Resolving the path of executable (or the first item of args) is
platform dependent. For POSIX, see os.execvpe()
, and note that
when resolving or searching for the executable path, cwd overrides the
current working directory and env can override the PATH
environment variable. For Windows, see the documentation of the
lpApplicationName
and lpCommandLine
parameters of WinAPI
CreateProcess
, and note that when resolving or searching for the
executable path with shell=False
, cwd does not override the
current working directory and env cannot override the PATH
environment variable. Using a full path avoids all of these variations.
An example of passing some arguments to an external program
as a sequence is:
Popen(["/usr/bin/git", "commit", "-m", "Fixes a bug."])
POSIX 上では、args が文字列の場合、その文字列は実行すべきプログラムの名前またはパスとして解釈されます。しかし、これはプログラムに引数を渡さない場合にのみ可能です。
It may not be obvious how to break a shell command into a sequence of arguments,
especially in complex cases. shlex.split()
can illustrate how to
determine the correct tokenization for args:
>>> import shlex, subprocess
>>> command_line = input()
/bin/vikings -input eggs.txt -output "spam spam.txt" -cmd "echo '$MONEY'"
>>> args = shlex.split(command_line)
>>> print(args)
['/bin/vikings', '-input', 'eggs.txt', '-output', 'spam spam.txt', '-cmd', "echo '$MONEY'"]
>>> p = subprocess.Popen(args) # Success!
特に注意すべき点は、シェル内でスペースで区切られたオプション (-input など) と引数 (eggs.txt など) はリストの別々の要素になるのに対し、シェル内で (上記のスペースを含むファイル名や echo コマンドのように) クォーティングやバックスラッシュエスケープが必要なものは単一のリスト要素であることです。
Windows 上では、args がシーケンスなら Windows における引数シーケンスから文字列への変換 に記述された方法で文字列に変換されます。これは根底の CreateProcess()
が文字列上で動作するからです。
バージョン 3.6 で変更: args parameter accepts a path-like object if shell is
False
and a sequence containing path-like objects on POSIX.
バージョン 3.8 で変更: args parameter accepts a path-like object if shell is
False
and a sequence containing bytes and path-like objects
on Windows.
shell 引数 (デフォルトでは False
) は、実行するプログラムとしてシェルを使用するかどうかを指定します。 shell が True
の場合、 args をシーケンスとしてではなく文字列として渡すことが推奨されます。
POSIX で shell=True
の場合、シェルのデフォルトは /bin/sh
になります。args が文字列の場合、この文字列はシェルを介して実行されるコマンドを指定します。したがって、文字列は厳密にシェルプロンプトで打つ形式と一致しなければなりません。例えば、文字列の中にスペースを含むファイル名がある場合は、クォーティングやバックスラッシュエスケープが必要です。args がシーケンスの場合には、最初の要素はコマンド名を表わす文字列として、残りの要素は追加の引数としてシェルに渡されます。つまり、以下の Popen
と等価ということです:
Popen(['/bin/sh', '-c', args[0], args[1], ...])
Windows で shell=True
とすると、COMSPEC
環境変数がデフォルトシェルを指定します。Windows で shell=True
を指定する必要があるのは、実行したいコマンドがシェルに組み込みの場合だけです (例えば dir や copy)。バッチファイルやコンソールベースの実行ファイルを実行するために shell=True
は必要ありません。
shell=True
を使う前に セキュリティで考慮すべき点 を読んでください。
bufsize は標準入力/標準出力/標準エラー出力パイプファイルオブジェクトを生成するときに open()
関数の対応する引数に渡されます:
0
means unbuffered (read and write are one
system call and can return short)
1
means line buffered
(only usable if text=True
or universal_newlines=True
)
それ以外の正の整数はバッファーのおよそのサイズになることを意味します。
負のサイズ (デフォルト) は io.DEFAULT_BUFFER_SIZE のシステムデフォルトが使用されることを意味します。
バージョン 3.3.1 で変更: bufsize now defaults to -1 to enable buffering by default to match the
behavior that most code expects. In versions prior to Python 3.2.4 and
3.3.1 it incorrectly defaulted to 0
which was unbuffered
and allowed short reads. This was unintentional and did not match the
behavior of Python 2 as most code expected.
executable 引数は、実行する置換プログラムを指定します。これが必要になるのは極めて稀です。shell=False
のときは、executable は args で指定されている実行プログラムを置換します。しかし、オリジナルの args は依然としてプログラムに渡されます。ほとんどのプログラムは、args で指定されたプログラムをコマンド名として扱います。そして、それは実際に実行されたプログラムとは異なる可能性があります。POSIX において、ps のようなユーティリティの中では、args 名が実行ファイルの表示名になります。shell=True
の場合、POSIX において executable 引数はデフォルトの /bin/sh
に対する置換シェルを指定します。
バージョン 3.6 で変更: executable 引数が POSIX で path-like object を受け付けるようになりました。
バージョン 3.8 で変更: executable 引数が Windows で path-like object を受け付けるようになりました。
バージョン 3.11.3 で変更: shell=True
のときのWindowsシェル検索順序を変更しました。カレントディレクトリと %PATH%
は、 %COMSPEC%
と %SystemRoot%\System32\cmd.exe
に置き換えられました。これにより、 cmd.exe
という名前の悪意のあるプログラムをカレントディレクトリにドロップしても、動作しなくなりました。
stdin, stdout and stderr specify the executed program's standard input,
standard output and standard error file handles, respectively. Valid values
are PIPE
, DEVNULL
, an existing file descriptor (a positive
integer), an existing file object with a valid file descriptor,
and None
. PIPE
indicates that a new pipe to the child should
be created. DEVNULL
indicates that the special file
os.devnull
will be used. With the default settings of None
,
no redirection will occur; the child's file handles will be inherited from
the parent. Additionally, stderr can be STDOUT
, which indicates
that the stderr data from the applications should be captured into the same
file handle as for stdout.
preexec_fn に呼び出し可能オブジェクトが指定されている場合、このオブジェクトは子プロセスが実行される直前 (fork されたあと、exec される直前) に子プロセス内で呼ばれます。(POSIXのみ)
アプリケーション中に複数のスレッドが存在する状態で preexec_fn 引数を使用するのは**安全ではありません**。exec が呼ばれる前に子プロセスがデッドロックを起こすことがあります。
If you need to modify the environment for the child use the env
parameter rather than doing it in a preexec_fn.
The start_new_session and process_group parameters should take the place of
code using preexec_fn to call os.setsid()
or os.setpgid()
in the child.
バージョン 3.8 で変更: The preexec_fn parameter is no longer supported in subinterpreters.
The use of the parameter in a subinterpreter raises
RuntimeError
. The new restriction may affect applications that
are deployed in mod_wsgi, uWSGI, and other embedded environments.
If close_fds is true, all file descriptors except 0
, 1
and
2
will be closed before the child process is executed. Otherwise
when close_fds is false, file descriptors obey their inheritable flag
as described in ファイル記述子の継承.
On Windows, if close_fds is true then no handles will be inherited by the
child process unless explicitly passed in the handle_list
element of
STARTUPINFO.lpAttributeList
, or by standard handle redirection.
バージョン 3.2 で変更: close_fds のデフォルトは、False
から上記のものに変更されました。
バージョン 3.7 で変更: On Windows the default for close_fds was changed from False
to
True
when redirecting the standard handles. It's now possible to
set close_fds to True
when redirecting the standard handles.
pass_fds はオプションで、親と子の間で開いたままにしておくファイル記述子のシーケンスを指定します。何らかの pass_fds を渡した場合、close_fds は強制的に True
になります。(POSIXのみ)
バージョン 3.2 で変更: pass_fds 引数が追加されました。
If cwd is not None
, the function changes the working directory to
cwd before executing the child. cwd can be a string, bytes or
path-like object. On POSIX, the function
looks for executable (or for the first item in args) relative to cwd
if the executable path is a relative path.
バージョン 3.6 で変更: cwd 引数が POSIX で path-like object を受け付けるようになりました。
バージョン 3.7 で変更: cwd 引数が Windows で path-like object を受け付けるようになりました。
バージョン 3.8 で変更: cwd 引数が Windows で bytes オブジェクトを受け付けるようになりました。
restore_signals が真の場合 (デフォルト)、Python が SIG_IGN に設定したすべてのシグナルは子プロセスが exec される前に子プロセスの SIG_DFL に格納されます。現在これには SIGPIPE, SIGXFZ および SIGXFSZ シグナルが含まれています。(POSIX のみ)
バージョン 3.2 で変更: restore_signals が追加されました。
If start_new_session is true the setsid()
system call will be made in the
child process prior to the execution of the subprocess.
利用可能な環境: POSIX
バージョン 3.2 で変更: start_new_session が追加されました。
If process_group is a non-negative integer, the setpgid(0, value)
system call will
be made in the child process prior to the execution of the subprocess.
利用可能な環境: POSIX
バージョン 3.11 で変更: process_group was added.
If group is not None
, the setregid() system call will be made in the
child process prior to the execution of the subprocess. If the provided
value is a string, it will be looked up via grp.getgrnam()
and
the value in gr_gid
will be used. If the value is an integer, it
will be passed verbatim. (POSIX only)
利用可能な環境: POSIX
バージョン 3.9 で追加.
If extra_groups is not None
, the setgroups() system call will be
made in the child process prior to the execution of the subprocess.
Strings provided in extra_groups will be looked up via
grp.getgrnam()
and the values in gr_gid
will be used.
Integer values will be passed verbatim. (POSIX only)
利用可能な環境: POSIX
バージョン 3.9 で追加.
If user is not None
, the setreuid() system call will be made in the
child process prior to the execution of the subprocess. If the provided
value is a string, it will be looked up via pwd.getpwnam()
and
the value in pw_uid
will be used. If the value is an integer, it will
be passed verbatim. (POSIX only)
利用可能な環境: POSIX
バージョン 3.9 で追加.
If umask is not negative, the umask() system call will be made in the
child process prior to the execution of the subprocess.
利用可能な環境: POSIX
バージョン 3.9 で追加.
env が None
以外の場合、これは新しいプロセスでの環境変数を定義します。デフォルトでは、子プロセスは現在のプロセスの環境変数を引き継ぎます。あらゆるプラットフォームで os.environ
のように文字列から文字列へ、またPOSIX プラットフォームにおいては os.environb
のようにバイトからバイトへも、定義すること出来ます。
env を指定する場合、プログラムを実行するのに必要な変数すべてを与えなければなりません。Windows で Side-by-Side アセンブリ を実行するためには、env は正しい SystemRoot
を 含まなければなりません 。
If encoding or errors are specified, or text is true, the file objects
stdin, stdout and stderr are opened in text mode with the specified
encoding and errors, as described above in よく使われる引数.
The universal_newlines argument is equivalent to text and is provided
for backwards compatibility. By default, file objects are opened in binary mode.
バージョン 3.6 で追加: encoding と errors が追加されました。
バージョン 3.7 で追加: text が、universal_newlines のより読みやすい別名として追加されました。
startupinfo は、基底の CreateProcess
関数に渡される STARTUPINFO
オブジェクトになります。creationflags は、与えられるなら、以下のフラグのうち一つ以上にできます:
CREATE_NEW_CONSOLE
CREATE_NEW_PROCESS_GROUP
ABOVE_NORMAL_PRIORITY_CLASS
BELOW_NORMAL_PRIORITY_CLASS
HIGH_PRIORITY_CLASS
IDLE_PRIORITY_CLASS
NORMAL_PRIORITY_CLASS
REALTIME_PRIORITY_CLASS
CREATE_NO_WINDOW
DETACHED_PROCESS
CREATE_DEFAULT_ERROR_MODE
CREATE_BREAKAWAY_FROM_JOB
pipesize can be used to change the size of the pipe when
PIPE
is used for stdin, stdout or stderr. The size of the pipe
is only changed on platforms that support this (only Linux at this time of
writing). Other platforms will ignore this parameter.
バージョン 3.10 で追加: The pipesize
parameter was added.
Popen オブジェクトは with
文によってコンテキストマネージャーとしてサポートされます: 終了時には標準ファイル記述子が閉じられ、プロセスを待機します:
with Popen(["ifconfig"], stdout=PIPE) as proc:
log.write(proc.stdout.read())
引数 executable
, args
, cwd
, env
を指定して 監査イベント subprocess.Popen
を送出します。
バージョン 3.2 で変更: コンテキストマネージャーサポートが追加されました。
バージョン 3.6 で変更: Popen destructor now emits a ResourceWarning
warning if the child
process is still running.
バージョン 3.8 で変更: Popen can use os.posix_spawn()
in some cases for better
performance. On Windows Subsystem for Linux and QEMU User Emulation,
Popen constructor using os.posix_spawn()
no longer raise an
exception on errors like missing program, but the child process fails
with a non-zero returncode
.
Exceptions raised in the child process, before the new program has started to
execute, will be re-raised in the parent.
The most common exception raised is OSError
. This occurs, for example,
when trying to execute a non-existent file. Applications should prepare for
OSError
exceptions. Note that, when shell=True
, OSError
will be raised by the child only if the selected shell itself was not found.
To determine if the shell failed to find the requested application, it is
necessary to check the return code or output from the subprocess.
不正な引数で Popen
が呼ばれた場合は ValueError
が発生します。
呼び出されたプロセスが非ゼロのリターンコードを返した場合 check_call()
や check_output()
は CalledProcessError
を送出します。
All of the functions and methods that accept a timeout parameter, such as
run()
and Popen.communicate()
will raise TimeoutExpired
if
the timeout expires before the process exits.
このモジュールで定義されたすべての例外は SubprocessError
を継承しています。
バージョン 3.3 で追加: SubprocessError
基底クラスが追加されました。
セキュリティで考慮すべき点
Unlike some other popen functions, this implementation will never
implicitly call a system shell. This means that all characters,
including shell metacharacters, can safely be passed to child processes.
If the shell is invoked explicitly, via shell=True
, it is the application's
responsibility to ensure that all whitespace and metacharacters are
quoted appropriately to avoid
shell injection
vulnerabilities. On some platforms, it is possible
to use shlex.quote()
for this escaping.
Popen オブジェクト
Popen
クラスのインスタンスには、以下のようなメソッドがあります:
Popen.poll()
子プロセスが終了しているかどうかを調べます。 returncode
属性を設定して返します。そうでなければ None
を返します。
Popen.wait(timeout=None)
子プロセスが終了するまで待ちます。returncode
属性を設定して返します。
プロセスが timeout 秒後に終了してない場合、TimeoutExpired
例外を送出します。この例外を捕捉して wait を再試行するのは安全です。
stdout=PIPE
や stderr=PIPE
を使っていて、より多くのデータを受け入れるために OS のパイプバッファーをブロックしているパイプに子プロセスが十分な出力を生成した場合、デッドロックが発生します。これを避けるには Popen.communicate()
を使用してください。
この関数はビジーループ (非ブロック化呼び出しと短いスリープ) を使用して実装されています。非同期の待機には asyncio
モジュールを使用してください (asyncio.create_subprocess_exec
を参照)。
バージョン 3.3 で変更: timeout が追加されました
Popen.communicate(input=None, timeout=None)
Interact with process: Send data to stdin. Read data from stdout and stderr,
until end-of-file is reached. Wait for process to terminate and set the
returncode
attribute. The optional input argument should be
data to be sent to the child process, or None
, if no data should be sent
to the child. If streams were opened in text mode, input must be a string.
Otherwise, it must be bytes.
communicate()
returns a tuple (stdout_data, stderr_data)
.
The data will be strings if streams were opened in text mode; otherwise,
bytes.
子プロセスの標準入力にデータを送りたい場合は、 Popen オブジェクトを stdin=PIPE
と指定して作成しなければなりません。同じく、戻り値のタプルから None
ではない値を取得するためには、 stdout=PIPE
かつ/または stderr=PIPE
を指定しなければなりません。
プロセスが timeout 秒後に終了してない場合、TimeoutExpired
例外が送出されます。この例外を捕捉して通信を再試行しても出力データは失われません。
タイムアウトが発生した場合子プロセスは kill されません。したがって、適切にクリーンアップを行うために、正常に動作するアプリケーションは子プロセスを kill して通信を終了すべきです:
proc = subprocess.Popen(...)
try:
outs, errs = proc.communicate(timeout=15)
except TimeoutExpired:
proc.kill()
outs, errs = proc.communicate()
受信したデータはメモリにバッファーされます。そのため、返されるデータが大きいかあるいは制限がないような場合はこのメソッドを使うべきではありません。
バージョン 3.3 で変更: timeout が追加されました
Popen.send_signal(signal)
signal シグナルを子プロセスに送ります。
Do nothing if the process completed.
Windows では、SIGTERM は terminate()
の別名です。CTRL_C_EVENT と CTRL_BREAK_EVENT を、CREATE_NEW_PROCESS_GROUP
を含む creationflags で始まった、プロセスに送れます。
Popen.kill()
子プロセスを kill します。POSIX OS では SIGKILL シグナルを子プロセスに送ります。Windows では、kill()
は terminate()
の別名です。
The following attributes are also set by the class for you to access.
Reassigning them to new values is unsupported:
Popen.args
Popen
に渡された引数 args です -- プログラム引数のシーケンスまたは 1 個の文字列になります。
バージョン 3.3 で追加.
Popen.stdin
If the stdin argument was PIPE
, this attribute is a writeable
stream object as returned by open()
. If the encoding or errors
arguments were specified or the text or universal_newlines argument
was True
, the stream is a text stream, otherwise it is a byte stream.
If the stdin argument was not PIPE
, this attribute is None
.
Popen.stdout
If the stdout argument was PIPE
, this attribute is a readable
stream object as returned by open()
. Reading from the stream provides
output from the child process. If the encoding or errors arguments were
specified or the text or universal_newlines argument was True
, the
stream is a text stream, otherwise it is a byte stream. If the stdout
argument was not PIPE
, this attribute is None
.
Popen.stderr
If the stderr argument was PIPE
, this attribute is a readable
stream object as returned by open()
. Reading from the stream provides
error output from the child process. If the encoding or errors arguments
were specified or the text or universal_newlines argument was True
, the
stream is a text stream, otherwise it is a byte stream. If the stderr argument
was not PIPE
, this attribute is None
.
.stdin.write
, .stdout.read
, .stderr.read
を利用すると、別のパイプの OS パイプバッファーがいっぱいになってデッドロックが発生する恐れがあります。これを避けるためには communicate()
を利用してください。
Popen.pid
子プロセスのプロセス ID が入ります。
shell 引数を True
に設定した場合は、生成されたシェルのプロセス ID になります。
Popen.returncode
The child return code. Initially None
, returncode
is set by
a call to the poll()
, wait()
, or communicate()
methods
if they detect that the process has terminated.
A None
value indicates that the process hadn't yet terminated at the
time of the last method call.
負の値 -N
は子プロセスがシグナル N
により中止させられたことを示します (POSIX のみ)。
class subprocess.STARTUPINFO(*, dwFlags=0, hStdInput=None, hStdOutput=None, hStdError=None, wShowWindow=0, lpAttributeList=None)
Partial support of the Windows
STARTUPINFO
structure is used for Popen
creation. The following attributes can
be set by passing them as keyword-only arguments.
バージョン 3.7 で変更: キーワード専用引数のサポートが追加されました。
dwFlags
特定の STARTUPINFO
の属性が、プロセスがウィンドウを生成するときに使われるかを決定するビットフィールドです:
si = subprocess.STARTUPINFO()
si.dwFlags = subprocess.STARTF_USESTDHANDLES | subprocess.STARTF_USESHOWWINDOW
wShowWindow
dwFlags
が STARTF_USESHOWWINDOW
を指定すれば、この属性は ShowWindow 関数の nCmdShow
引数で指定された値なら、 SW_SHOWDEFAULT
以外の任意のものにできます。しかし、この属性は無視されます。
この属性には SW_HIDE
が提供されています。これは、Popen
が shell=True
として呼び出されたときに使われます。
lpAttributeList
A dictionary of additional attributes for process creation as given in
STARTUPINFOEX
, see
UpdateProcThreadAttribute.
Supported attributes:
handle_listSequence of handles that will be inherited. close_fds must be true if
non-empty.
The handles must be temporarily made inheritable by
os.set_handle_inheritable()
when passed to the Popen
constructor, else OSError
will be raised with Windows error
ERROR_INVALID_PARAMETER
(87).
In a multithreaded process, use caution to avoid leaking handles
that are marked inheritable when combining this feature with
concurrent calls to other process creation functions that inherit
all handles such as os.system()
. This also applies to
standard handle redirection, which temporarily creates inheritable
handles.
subprocess.CREATE_NEW_PROCESS_GROUP
新しいプロセスグループが生成されることを指定する Popen
creationflags
パラメーターです。このフラグは、サブプロセスで os.kill()
を使うのに必要です。
CREATE_NEW_CONSOLE
が指定されていたら、このフラグは無視されます。
subprocess.ABOVE_NORMAL_PRIORITY_CLASS
A Popen
creationflags
parameter to specify that a new process
will have an above average priority.
バージョン 3.7 で追加.
subprocess.BELOW_NORMAL_PRIORITY_CLASS
A Popen
creationflags
parameter to specify that a new process
will have a below average priority.
バージョン 3.7 で追加.
subprocess.HIGH_PRIORITY_CLASS
A Popen
creationflags
parameter to specify that a new process
will have a high priority.
バージョン 3.7 で追加.
subprocess.IDLE_PRIORITY_CLASS
A Popen
creationflags
parameter to specify that a new process
will have an idle (lowest) priority.
バージョン 3.7 で追加.
subprocess.NORMAL_PRIORITY_CLASS
A Popen
creationflags
parameter to specify that a new process
will have an normal priority. (default)
バージョン 3.7 で追加.
subprocess.REALTIME_PRIORITY_CLASS
A Popen
creationflags
parameter to specify that a new process
will have realtime priority.
You should almost never use REALTIME_PRIORITY_CLASS, because this interrupts
system threads that manage mouse input, keyboard input, and background disk
flushing. This class can be appropriate for applications that "talk" directly
to hardware or that perform brief tasks that should have limited interruptions.
バージョン 3.7 で追加.
subprocess.CREATE_NO_WINDOW
A Popen
creationflags
parameter to specify that a new process
will not create a window.
バージョン 3.7 で追加.
subprocess.DETACHED_PROCESS
A Popen
creationflags
parameter to specify that a new process
will not inherit its parent's console.
This value cannot be used with CREATE_NEW_CONSOLE.
バージョン 3.7 で追加.
subprocess.CREATE_DEFAULT_ERROR_MODE
A Popen
creationflags
parameter to specify that a new process
does not inherit the error mode of the calling process. Instead, the new
process gets the default error mode.
This feature is particularly useful for multithreaded shell applications
that run with hard errors disabled.
バージョン 3.7 で追加.
subprocess.CREATE_BREAKAWAY_FROM_JOB
A Popen
creationflags
parameter to specify that a new process
is not associated with the job.
バージョン 3.7 で追加.
古い高水準 API
Python 3.5 より前のバージョンでは、サブプロセスに対して以下の 3 つの関数からなる高水準 API が用意されていました。現在多くの場合 run()
の使用で済みますが、既存の多くのコードではこれらの関数が使用されています。
subprocess.call(args, *, stdin=None, stdout=None, stderr=None, shell=False, cwd=None, timeout=None, **other_popen_kwargs)
args で指定されたコマンドを実行します。コマンドの終了を待ち、returncode
属性を返します。
Code needing to capture stdout or stderr should use run()
instead:
run(...).returncode
To suppress stdout or stderr, supply a value of DEVNULL
.
上記の引数は、よく使われるものだけ示しています。関数の全使用法は Popen
コンストラクターの内容と同じになります - この関数は、このインターフェースに直接指定される timeout 以外は与えられた全引数を渡します。
この関数を使用する際は stdout=PIPE
および stderr=PIPE
を使用しないでください。子プロセスが OS のパイプバッファーを埋めてしまうほどの出力データを生成した場合、パイプからは読み込まれないので、子プロセスがブロックされることがあります。
バージョン 3.3 で変更: timeout が追加されました
バージョン 3.11.3 で変更: shell=True
のときのWindowsシェル検索順序を変更しました。カレントディレクトリと %PATH%
は、 %COMSPEC%
と %SystemRoot%\System32\cmd.exe
に置き換えられました。これにより、 cmd.exe
という名前の悪意のあるプログラムをカレントディレクトリにドロップしても、動作しなくなりました。
subprocess.check_call(args, *, stdin=None, stdout=None, stderr=None, shell=False, cwd=None, timeout=None, **other_popen_kwargs)
Run command with arguments. Wait for command to complete. If the return
code was zero then return, otherwise raise CalledProcessError
. The
CalledProcessError
object will have the return code in the
returncode
attribute.
If check_call()
was unable to start the process it will propagate the exception
that was raised.
Code needing to capture stdout or stderr should use run()
instead:
run(..., check=True)
To suppress stdout or stderr, supply a value of DEVNULL
.
上記の引数は、よく使われるものだけ示しています。関数の全使用法は Popen
コンストラクターの内容と同じになります - この関数は、このインターフェースに直接指定される timeout 以外は与えられた全引数を渡します。
この関数を使用する際は stdout=PIPE
および stderr=PIPE
を使用しないでください。子プロセスが OS のパイプバッファーを埋めてしまうほどの出力データを生成した場合、パイプからは読み込まれないので、子プロセスがブロックされることがあります。
バージョン 3.3 で変更: timeout が追加されました
バージョン 3.11.3 で変更: shell=True
のときのWindowsシェル検索順序を変更しました。カレントディレクトリと %PATH%
は、 %COMSPEC%
と %SystemRoot%\System32\cmd.exe
に置き換えられました。これにより、 cmd.exe
という名前の悪意のあるプログラムをカレントディレクトリにドロップしても、動作しなくなりました。
subprocess.check_output(args, *, stdin=None, stderr=None, shell=False, cwd=None, encoding=None, errors=None, universal_newlines=None, timeout=None, text=None, **other_popen_kwargs)
引数でコマンドを実行し、その出力を返します。
コマンドのリターンコードが非ゼロならば CalledProcessError
例外が送出されます。CalledProcessError
オブジェクトには、リターンコードが returncode
属性に、コマンドからの出力が output
属性に、それぞれ格納されています。
これは次と等価です:
run(..., check=True, stdout=PIPE).stdout
The arguments shown above are merely some common ones.
The full function signature is largely the same as that of run()
-
most arguments are passed directly through to that interface.
One API deviation from run()
behavior exists: passing input=None
will behave the same as input=b''
(or input=''
, depending on other
arguments) rather than using the parent's standard input file handle.
デフォルトで、この関数はデータをエンコードされたバイトとして返します。出力されたデータの実際のエンコードは起動されているコマンドに依存するため、テキストへのデコードは通常アプリケーションレベルで扱う必要があります。
This behaviour may be overridden by setting text, encoding, errors,
or universal_newlines to True
as described in
よく使われる引数 and run()
.
標準エラー出力も結果に含めるには、stderr=subprocess.STDOUT
を使います:
>>> subprocess.check_output(
... "ls non_existent_file; exit 0",
... stderr=subprocess.STDOUT,
... shell=True)
'ls: non_existent_file: No such file or directory\n'
バージョン 3.1 で追加.
バージョン 3.3 で変更: timeout が追加されました
バージョン 3.4 で変更: キーワード引数 input が追加されました。
バージョン 3.6 で変更: encoding and errors were added. See run()
for details.
バージョン 3.7 で追加: text が、universal_newlines のより読みやすい別名として追加されました。
バージョン 3.11.3 で変更: shell=True
のときのWindowsシェル検索順序を変更しました。カレントディレクトリと %PATH%
は、 %COMSPEC%
と %SystemRoot%\System32\cmd.exe
に置き換えられました。これにより、 cmd.exe
という名前の悪意のあるプログラムをカレントディレクトリにドロップしても、動作しなくなりました。
この節で紹介されている "a" 関数は全て、実行するプログラムが見つからないときは (おおむね) 静かに終了します。それに対して "b" 代替手段は OSError
例外を送出します。
また、要求された操作が非ゼロの終了コードを返した場合、check_output()
を使用した置き換えは CalledProcessError
で失敗します。その出力は、送出された例外の output
属性として利用可能です。
以下の例では、適切な関数が subprocess
モジュールからすでにインポートされていることを前提としています。
Replacing /bin/sh shell command substitution
output=$(mycmd myarg)
これは以下のようになります:
output = check_output(["mycmd", "myarg"])
これは以下のようになります:
p1 = Popen(["dmesg"], stdout=PIPE)
p2 = Popen(["grep", "hda"], stdin=p1.stdout, stdout=PIPE)
p1.stdout.close() # Allow p1 to receive a SIGPIPE if p2 exits.
output = p2.communicate()[0]
p2 を開始した後の p1.stdout.close()
の呼び出しは、p1 が p2 の前に存在した場合に、p1 が SIGPIPE を受け取るために重要です。
あるいは、信頼された入力に対しては、シェル自身のパイプラインサポートを直接使用することもできます:
output=$(dmesg | grep hda)
これは以下のようになります:
output = check_output("dmesg | grep hda", shell=True)
sts = os.system("mycmd" + " myarg")
# becomes
retcode = call("mycmd" + " myarg", shell=True)
このプログラムは普通シェル経由で呼び出す必要はありません。
The call()
return value is encoded differently to that of
os.system()
.
The os.system()
function ignores SIGINT and SIGQUIT signals while
the command is running, but the caller must do this separately when
using the subprocess
module.
より現実的な例ではこうなるでしょう:
try:
retcode = call("mycmd" + " myarg", shell=True)
if retcode < 0:
print("Child was terminated by signal", -retcode, file=sys.stderr)
else:
print("Child returned", retcode, file=sys.stderr)
except OSError as e:
print("Execution failed:", e, file=sys.stderr)
P_NOWAIT の例:
pid = os.spawnlp(os.P_NOWAIT, "/bin/mycmd", "mycmd", "myarg")
pid = Popen(["/bin/mycmd", "myarg"]).pid
P_WAIT の例:
retcode = os.spawnlp(os.P_WAIT, "/bin/mycmd", "mycmd", "myarg")
retcode = call(["/bin/mycmd", "myarg"])
シーケンスを使った例:
os.spawnvp(os.P_NOWAIT, path, args)
Popen([path] + args[1:])
環境変数を使った例:
os.spawnlpe(os.P_NOWAIT, "/bin/mycmd", "mycmd", "myarg", env)
Popen(["/bin/mycmd", "myarg"], env={"PATH": "/usr/bin"})
os.popen()
, os.popen2()
, os.popen3()
を置き換える
(child_stdin, child_stdout) = os.popen2(cmd, mode, bufsize)
p = Popen(cmd, shell=True, bufsize=bufsize,
stdin=PIPE, stdout=PIPE, close_fds=True)
(child_stdin, child_stdout) = (p.stdin, p.stdout)
(child_stdin,
child_stdout,
child_stderr) = os.popen3(cmd, mode, bufsize)
p = Popen(cmd, shell=True, bufsize=bufsize,
stdin=PIPE, stdout=PIPE, stderr=PIPE, close_fds=True)
(child_stdin,
child_stdout,
child_stderr) = (p.stdin, p.stdout, p.stderr)
(child_stdin, child_stdout_and_stderr) = os.popen4(cmd, mode, bufsize)
p = Popen(cmd, shell=True, bufsize=bufsize,
stdin=PIPE, stdout=PIPE, stderr=STDOUT, close_fds=True)
(child_stdin, child_stdout_and_stderr) = (p.stdin, p.stdout)
終了コードハンドリングは以下のように解釈します:
pipe = os.popen(cmd, 'w')
rc = pipe.close()
if rc is not None and rc >> 8:
print("There were some errors")
process = Popen(cmd, stdin=PIPE)
process.stdin.close()
if process.wait() != 0:
print("There were some errors")
popen2 関数の cmd 引数が文字列の場合、コマンドは /bin/sh によって実行されます。リストの場合、コマンドは直接実行されます。
(child_stdout, child_stdin) = popen2.popen2("somestring", bufsize, mode)
p = Popen("somestring", shell=True, bufsize=bufsize,
stdin=PIPE, stdout=PIPE, close_fds=True)
(child_stdout, child_stdin) = (p.stdout, p.stdin)
(child_stdout, child_stdin) = popen2.popen2(["mycmd", "myarg"], bufsize, mode)
p = Popen(["mycmd", "myarg"], bufsize=bufsize,
stdin=PIPE, stdout=PIPE, close_fds=True)
(child_stdout, child_stdin) = (p.stdout, p.stdin)
popen2.Popen3
および popen2.Popen4
は以下の点を除けば、基本的に subprocess.Popen
と同じです:
Popen
は実行が失敗した場合に例外を送出します。
capturestderr 引数は stderr 引数に代わりました。
stdin=PIPE
および stdout=PIPE
を指定する必要があります。
popen2 はデフォルトですべてのファイル記述子を閉じます。しかし、全てのプラットフォーム上で、あるいは過去の Python バージョンでこの挙動を保証するためには、 Popen
に対して close_fds=True
を指定しなければなりません。
レガシーなシェル呼び出し関数
このモジュールでは、以下のような 2.x commands
モジュールからのレガシー関数も提供しています。これらの操作は、暗黙的にシステムシェルを起動します。また、セキュリティに関して上述した保証や例外処理一貫性は、これらの関数では有効ではありません。
subprocess.getstatusoutput(cmd, *, encoding=None, errors=None)
シェル中の cmd を実行して (exitcode, output)
を返します。
Execute the string cmd in a shell with Popen.check_output()
and
return a 2-tuple (exitcode, output)
.
encoding and errors are used to decode output;
see the notes on よく使われる引数 for more details.
A trailing newline is stripped from the output.
The exit code for the command can be interpreted as the return code
of subprocess. Example:
>>> subprocess.getstatusoutput('ls /bin/ls')
(0, '/bin/ls')
>>> subprocess.getstatusoutput('cat /bin/junk')
(1, 'cat: /bin/junk: No such file or directory')
>>> subprocess.getstatusoutput('/bin/junk')
(127, 'sh: /bin/junk: not found')
>>> subprocess.getstatusoutput('/bin/kill $$')
(-15, '')
Availability: Unix, Windows。
バージョン 3.3.4 で変更: Windows のサポートが追加されました。
The function now returns (exitcode, output) instead of (status, output)
as it did in Python 3.3.3 and earlier. exitcode has the same value as
returncode
.
バージョン 3.11 で追加: Added encoding and errors arguments.
subprocess.getoutput(cmd, *, encoding=None, errors=None)
シェル中の cmd を実行して出力 (stdout と stderr) を返します。
getstatusoutput()
に似ていますが、終了コードは無視され、コマンドの出力のみを返します。例えば:
>>> subprocess.getoutput('ls /bin/ls')
'/bin/ls'
Availability: Unix, Windows。
バージョン 3.3.4 で変更: Windowsで利用可能になりました
バージョン 3.11 で追加: Added encoding and errors arguments.
Windows における引数シーケンスから文字列への変換
Windows では、 args シーケンスは以下の (MS C ランタイムで使われる規則に対応する) 規則を使って解析できる文字列に変換されます:
引数は、スペースかタブのどちらかの空白で分けられます。
ダブルクオーテーションマークで囲まれた文字列は、空白が含まれていたとしても 1 つの引数として解釈されます。クオートされた文字列は引数に埋め込めます。
バックスラッシュに続くダブルクオーテーションマークは、リテラルのダブルクオーテーションマークと解釈されます。
バックスラッシュは、ダブルクオーテーションが続かない限り、リテラルとして解釈されます。
複数のバックスラッシュにダブルクオーテーションマークが続くなら、バックスラッシュ 2 つで 1 つのバックスラッシュ文字と解釈されます。バックスラッシュの数が奇数なら、最後のバックスラッシュは規則 3 に従って続くダブルクオーテーションマークをエスケープします。
shlex
コマンドラインを解析したりエスケープしたりする関数を提供するモジュール。
Disabling use of vfork()
or posix_spawn()
On Linux, subprocess
defaults to using the vfork()
system call
internally when it is safe to do so rather than fork()
. This greatly
improves performance.
If you ever encounter a presumed highly unusual situation where you need to
prevent vfork()
from being used by Python, you can set the
subprocess._USE_VFORK
attribute to a false value.
subprocess._USE_VFORK = False # See CPython issue gh-NNNNNN.
Setting this has no impact on use of posix_spawn()
which could use
vfork()
internally within its libc implementation. There is a similar
subprocess._USE_POSIX_SPAWN
attribute if you need to prevent use of
that.
subprocess._USE_POSIX_SPAWN = False # See CPython issue gh-NNNNNN.
It is safe to set these to false on any Python version. They will have no
effect on older versions when unsupported. Do not assume the attributes are
available to read. Despite their names, a true value does not indicate that the
corresponding function will be used, only that it may be.
Please file issues any time you have to use these private knobs with a way to
reproduce the issue you were seeing. Link to that issue from a comment in your
code.
バージョン 3.8 で追加: _USE_POSIX_SPAWN
バージョン 3.11 で追加: _USE_VFORK
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See History and License for more information.
The Python Software Foundation is a non-profit corporation.
Please donate.
最終更新: 9月 14, 2023
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