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1980年代は、香港映画が非常に繁栄した時期で、80年代初頭のヌーヴェルヴァーグ(新浪潮)が香港映画に定着する重要な過渡期でもあった。ヌーヴェルヴァーグは映画美学を市場に採り入れ、商業映画を大衆の美的要求に合致させることを試みた。1980年代半ば以降の商業映画は種類も豊富でクオリティも高く、興行収入のピークを迎えている。中でもパトリック・タム(譚家明)はヌーヴェルヴァーグの重要な監督である。その視覚的表現は特徴的で、個性的なスタイルを備える美学表現はヌーヴェルヴァーグに多くの可能性をもたらした。彼の映画はストーリー面でやや弱い部分もあるが、キャラクターの心理と精神状態を表す点で秀でた特徴を備えている。登場人物の内面を表現の主体として香港の若者たちの反抗的な心理を示し、そこに個人と社会の間の矛盾を反映させていることに定評がある。また、ウォン・カーウァイ(王家衞)は「ポストヌーヴェルヴァーグ」(後新浪潮)の監督として知られる。彼はかつてパトリックの脚本家を務めており、初期の監督作品の表現手法もパトリックから学んだものが多い。ストーリーの核心となるテーマも、多くはパトリックと同様に若者の自己解放や、外界の束縛による迷いなどであった。しかし彼は模倣に止まることなく、徐々に詩的でレトロなスタイルを発展させ、隠喩的な手法を用いて香港人が自身のアイデンティティに対して抱く困惑を描き出すスタイルを得意とするに至った。本稿では、この二人の早期作品を比較することにより、1980年代半ば以降、ヌーヴェルヴァーグ監督たちは香港社会に注目するという香港映画の特徴を受け継ぎながらも、同時に中国・香港だけでなく世界にも意識を向けながら、芸術映画と商業映画をより良く融合させてきたことを明らかにする。1980年代の香港映画がヌーヴェルヴァーグから始まり、徐々に繁栄に向かう背景には、こうした変化が契機として存在していたのである。